【 青 少 年 を 非 行 か ら 守 ろ う!】
青少年の非行の始まりは第1が夜間徘徊、第2は喫煙


去った2月28日、当会は真栄原公民館において
「たばこ自動販売機設置マップ作り」の集会を午後7時から9時まで開催しました。

その目的は、昨年中の県内青少年の補導数が復帰後最多となったことを受けて、
青少年の健全育成の環境整備をしようとのものであります。

 県警によると青少年の非行の原因は
第一に深夜徘徊、第二が喫煙となっています。
青少年のたばこの入手先が主に自動販売機であるところから、
たばこ自販機の設置状況を調査し、
青少年が違法購入をしないような環境作りを行うことを目的としました。

今回の集会には、警察・教育関係者の他、近隣の父兄諸氏を含め60名余りが参加しました。
青少年健全育成に対する関心の高さが伺われます。
また、たばこ販売業界より、自販機に関する業界自主規制の内容報告等もあり
積極的な取組みを説明されました。

以下、会の進行と内容。

【 第一部 】

開会の挨拶と趣旨説明


@ 司会進行 : 末吉 重人 氏

 発育途中の子供たちが喫煙に走ると一年半 位で中毒になる。(成人では20年かかる)
 それで、たばこを止めることが出来ず、常にニコチンを求めるようになってしまう。

 


A 挨拶 : 錦古里 正一 事務局長

 非行の原因は第一に深夜徘徊、第二に喫煙と言われている。沖縄は全国に比べたばこ自販機が多く、子供たちでも自由に買い求めることができる。
 子供たちがたばこを購入する先は自販機が圧倒的である。私たちの地域である真栄原ではどのくらいあるのだろうか?嘉数中学校校区を中心に調査を行ったので報告し、皆様も一緒に考えて頂きたい。


B 真栄原自治会  : 知名 朝喜 (前)会長

 自治会の様々な取り組みの中にあってなかなか気付かない点であり、真栄原地域の一員として感謝します。 たばこの吸殻が散らかっていたりもしますから、この運動は環境美化にも繋がる。これからも協力して行きたい。


C 嘉数中学校PTA : 運天 政昭 会長

 中学生になるとたばこを意識するようになる。子供にたばこを「売らない」「吸わさせない」よう注意したい。こういった取り組みを青少年健全育成に用いて行きたい。


D 沖縄県たばこ卸売事業組合 : 安慶名 忍 理事長

 


E 日本たばこ産業沖縄支店 : 浦崎 俊彦企画部次長

 


F 宜野湾警察署 少年課 : 仲間 聡課長
 

調査の対象は嘉数中学校校区を中心とした。

上大謝名、真栄原、嘉数、我如古、佐真下、その他


  調査の内容は、次の二点となります。

@たばこ卸売事業組合で行っている自主規制が守られているか
(深夜11時から5時までの自販機の停止)


Aたばこ事業法で謳われている自販機の管理が十分実行されているか
(店主の目の届く範囲に設置すること)


               

会場の様子

【 第二部 】===========================

調査後の報告会とミーティング

   

自販機の設置状況を報告し合い、未成年者が購入・喫煙し易い環境の
改善について、活発な意見が交換された。

調査後、報告会での提案
 
@ 調査の結果、業者の自主規制が守られていないケースがいくつか見られた。
そのケースを事業組合に連絡し、指導してもらう。
(「まちづくり振興会」の指摘をうけてたばこ卸売事業組合は3月16日に調査を行い、
少なくとも6件の自主規制違反があったことを明らかにした)。

A 深夜11時前でも、設置している店舗の閉店後に自販機が稼動している場合は、
誰が購入するかの監視は実質上行えない。
したがって、管理店舗閉店と同時に自販機も停止することが必要である。
これを宜野湾市の条例とすることも検討すべきである。

 B 設置自体が違法ではないかと思われるケースもある。
自販機を管轄する沖縄総合事務局の財務部に連絡し、確認をしてもらう。

 C 同じような企画を宜野湾市内の他の中学校区においても開催し、
父兄のたばこ自販機への関心を高めるべきである。

自販機マップ作成調査のその後

沖縄県たばこ卸売事業組合の安慶名理事長は、私達の調査報告を受け、
真摯に改善へと乗り出して下さいました。

結果、嘉数中学校校区においては、業界の自主規制を100%守って頂くことが出来ました。

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・解散後、まちづくり振興会メンバーで 真栄原近郊を中心に夜間巡回を行った。


★新聞各社の報道★

◎琉球新報社 平成16年3月3日朝刊 21面

http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_03/040303n.html

・以下抜粋・
未成年者喫煙防止法は、未成年者喫煙を禁止しているほか、
販売者に年齢確認やそのほかに必要な措置を講ずる義務を定める。
違反者には最高50万円の罰金が処せられる。

錦古里事務局長は
「法律は確認義務を定めているのに、自販機は無法状態。
店頭前に設置されているほとんどが、購入者の顔が確認
できない角度で設置されている」と、その改善を訴えている。

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◎世界日報社 平成16年3月7日朝刊 20面

【記事内容】 たばこ自販機マップ運動

 少年の深夜徘徊(はいかい)、喫煙、犯罪が増加する沖縄で、青少年健全育成
のための環境づくりの一環として「青少年をたばこの害から守ろう」のスローガ
ンのもと、「たばこ自販機設置調査マップづくり」運動がこのほど、宜野湾市真
栄原自治会で始まった。非営利法人「まちづくり振興会設立準備会」(錦古里正
一事務局長)が呼び掛けたもので、町ぐるみでのたばこ自販機「マップづくり」
運動は、県内では初めてのこと。

 同市真栄原公民館で行われた集会には、同自治会会長の知名朝喜氏のほか、嘉
数中学校PTA会長の運天正昭氏、宜野湾警察署少年課の仲間聡課長、それに沖
縄県たばこ卸売り事業組合の安慶名忍理事長、メーカーの日本たばこ産業沖縄支
店からは浦崎俊彦企画部次長が同席、少年の喫煙状況や深夜徘徊、喫煙と犯罪と
の関係、たばこ自販機設置の実情、青少年喫煙防止キャンペーンなどを報告した。

 「マップづくり」の目的は、自販機が(1)商店主の目が届く範囲に設置され
ているか(2)設置店舗の営業時間と自販機の稼働時間は適切か(3)深夜十一
時以降も販売停止を意味する赤ランプがついているか――の三点を調査すること。
一つでも条件を満たしていない自販機のオーナーに注意を促し、青少年が使用で
きないようにするのが狙いだ。

 「身体が未発達な未成年者の喫煙は、深夜徘徊や飲酒と同じく非行に走る材料
になる」ことから、今回の運動に踏み切った。

 その日の夜行われた調査では、嘉数中学校校区内が主な調査範囲で、午後十一
時以降稼働の自販機は、百六十六台のうち二十九台(17・4%)、うち二十四
時間稼働の自販機が二十六台(15・6%)あった。設置場所については、無造
作に設置されている自販機もあり、「店頭前の自販機でも、ほとんどが購入者の
顔が確認できない」と錦古里事務局長は自販機を指さす。

 調査した地図は、市内の小中高や教育委員会、地元自治会などに配布、広く住
民に注意を促していくという。調査同行の後、この運動が市、県全体に
広がる小さな「美(ちゅ)ら風」を感じた。


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